今回の旅の目的地は長野県木曽郡上松町にある林道。
この林道に赴くきっかけは、”元祖・山神のブログ”さんのこちらの記事である。
この北沢峠の北側エリアを航空写真で見ていると何やら魅力的な林道網がある。
ネットで情報収集してみたがこのエリアは言わずと知れたあの”木曽森林管理署”のテリトリーで、どの入口も守りが固い。
そんな中、”林道浪漫”さんのこちらのマップを見ていて、1カ所だけ可能性(何のw)が高そうな入口を見つけた。
ここからのルートについて登山者の記事をいくつか見たが肝心の部分についてはよく分からないため現地調査を実施する運びとなった。
中部横断道を八千穂i.c.で降りR299で麦草峠へ向かうがここで紅葉最盛期の白駒の池へ立ち寄る。
8時少し前に到着したがすでに駐車待ちの長い車列ができている。誘導員の指示に従い対向車線を慎重に走り、ガラ空きの駐輪場に停める。
ここまで寒い思いをしてきたことへのご褒美だw
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池への道に入る。
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道の両側はコケで埋め尽くされ、幻想的な光景が広がる。
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池に到着。快晴の空、きれいな紅葉、水面に映る林、Beautiful!
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駐車場に戻ると対向車線も詰まっている。
バイクもいっぱいになっていた。
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さてこの後は目的地へ道を進めることにしよう。
蓼科を経由して諏訪i.c.から中央道へ乗る。割と空いていたため、ぬえわkで快適に巡行していたところ、
前方に走行車線をゆっくりと走るフルスモークの怪しげなクラウンを確認。恐る恐る覗き込むと案の定ドライバーの頭にヘルメットが。
はい、覆面確定~! ボディカラーが白のアスリート、いわゆる白アスだ。
たまらず白アスのケツ持ちに成り下がる。ここは気持ちを入れ替えて1つ大見学会と洒落こもう。
後続車の挙動を見学するのだが、こういった場合、大半の車は2通りの行動をとる。
1つは私と同じく覆面の後ろに付く、もう1つはゆ~っくりと覆面を追い抜いた後、
長めにウインカーを出して走行車線に戻り覆面と適度な距離を保ちながら”私は覆面さんと同じスピードですよ”感を出しつつ走るか、だ。
実際どちらかというと前者の方が多いようで、結果白アス大名行列が形成される訳だが、
その一方で中にはそんなことお構いなし、我が道を行くタイプのドライバーがたまに現れる。
そんな追い越し車線をカッ飛んで行く車両を横目に「獲物が来たぞ!」とすぐさま赤上げ追尾するかと思いきや覆面さん無反応。
いわゆる”泳がせ”というやつで、対象が油断するタイミングを狙っているのだ。
一呼吸置いた後、お手本の様な車線変更をするや否やV6 3.5Lが唸りを上げフル加速!
おぉこれは捕獲のシーンを目にできるか?と思ったのも束の間、獲物はただならぬ殺気を感じたのか走行車線へ移動、残念ながら捕獲失敗。
「チッ、気付きやがった」「惜しかったですねー、先輩」などという会話が白アス内で交わされたかは不明だが、
サバンナでの肉食獣の狩り同様、敵も去るもの、中々難しいのが現実のようだ。
実際、追尾中のパトはフロントグリル内の発行灯が点滅するのだがこれが意外と目立ち、
獲物のバックミラーに映り気付き易いのが難点なのかも知れぬ。
そんなこんなで伊那i.c.で高速を降り、思わず寝そうなほど長ぁ~い権兵衛トンネルを抜けた後、R19をしばし南下。
木曽ダム付近で右折し県20→県473と進み、県道から外れゲートへの道に入るとダートになる。
才児牧場への分岐を過ぎるとゲートに到着。→ 地理院地図 googlemap
この時私の目線は一点に向けられた。それが・・・
ここ!↓
ゲート自体はご覧の通りなため正面突破は困難。左側も柵&藪なためこちらも不可。それに対して右側は置き石のみという手薄さだ。
これを見た時、あの鬼のような“木曽森林管理署”らしからぬ作りでいささか驚いたのだが、巨体では無理があるので歩きで林道へ入る。
すぐに分岐となり岳見峠の標柱がある。
ここを左折するとお目当ての分渡沢白川林道となり、この道を進むと北沢峠の北側エリアへアクセスできそうなのだ。
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ここは来年、秘密兵器を導入したらアタックする予定なので「待ってろよ、また来るからな!」と捨て台詞を残し、
良い意味で想定外の状況にほくそ笑みながら、ゲートを後にする。
さて目的を果たした後は帰るのみ、、とはならず、実はもう1カ所確認しておきたい所がある。
まずショートカットに林道春山線を使う。この道はごく普通の舗装林道だ。
御岳湖に出た後、西進し崩沢林道の入口に到着。→ 地理院地図 googlemap
地理院地図を見ると分かるが、先ほどの北沢峠北側エリアから西へ進み西股山を経由してこの崩沢林道につながる道が確認できる。
来年アタックする際にはこの道筋の実態を確認したいと考えており、その出口となるゲートの様子を見に来た次第である。
ゲートは至って普通のバータイプであり攻略難易度は低そうだ。
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問題はここから先の林道の状態なのだが、ゲート付近には「この林道は行き止りです。」という古い看板があり、
かなり前からピストン林道の状態であることが推測される。
いずれにしても西股山からここまで来られた時のことを考えて、の確認である。
以上で今回の偵察は全て完了。帰りはゆっくりと御岳湖を眺めつつR19に出た後は行きの逆の経路をたどり帰還した。
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旅の総評:
目的のゲートの状態が予想外の緩さであることを確認できたのが一番の収穫だった。
しかしながら”木曽路は山の中”、権兵衛トンネルが無い頃に比べればましになったとは言え、やはり遠い!
だが遠路はるばる来てアタックする価値が十分にあることを実感し、
秘密兵器導入後の来年の雪解けが待ち遠しくなった。
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追記:2022年5月に西股山まで走破しました。記事リンク
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