今回の旅の舞台は福島県南部、会津の林道。
サーロン導入以来、紅葉の時期に来訪することを予定しており 1泊2日で2つのエリアを探索する。
初日は極悪路で有名な西郷村のあの林道が目的だ。
なお走行順は鎌房→甲子→西部であり、タイトルは悪路の順だ
まずは鎌房林道入口へ 地理院地図 Google マップ
なおサイトによってはここからが甲子林道としているものもあるが、当記事では分かりやすくするため便宜上 鎌房林道と呼ぶ
まさに秋晴れ!1年のうちで一番良い時期にこんな天気と来れば
仕事なんかしてられんというわけで・・・
道幅もあり開けているものの
初っ端から大き目の石が続きやや走りずらい
一部紅葉している木もあり、もうしばらくすると素晴らしい光景が広がるだろう
勾配は緩やかなもののゴロ石が続くのでスピードは上がらない
開放的な広場もある
洗掘はないもののこの路面だから帰りの下りは疲れそうだな・・・
登りきると落ち着いてきて
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分岐に到着 地理院地図
左側は甲子林道、右側は西部林道
まずは甲子林道へ!
序盤は広々としたフラットダート
この辺りから色づいた木が増えてきた
こんなに走りやすいの?と拍子抜けしたのも束の間、
何やら奥が狭まっているね~
ハイ!有名なガレが始まりましたよ!(・∀・)ⅴ
この道は大変なガレ林道で有名で、荒れた林道の比較対象として使われるほど。
”東京ドーム何個分の広さ”というのと同様に。
変態さん達の痕跡が随所に見られるw
見ての通り小石ではなくゴロゴロの岩なので2足2輪がずっと続く
時期的に落ち葉が多く路面状況がつかみにくい
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興味深い分岐
左側は変態さん用、右側はヘタレ用、自分はもちろん右側w
ここは緩やかに見えるが洗掘がうねっている
いつものことだが写真は傾斜が伝わらないので実際には結構苦労する
本格的なクレバス
雨上がりには来たくない
深さが伝わらないが脱出は基本ムリ
というかこの林道のクレバスは無理に避けず、深みにハマってそのまま進むのが吉
OFF車のステップ跡が無数にある・・・
時折休憩ポイントはあるが、
すぐ先にこんな感じのが待っている
急坂ではないもののずっと緩やかな登り
登り切った図
これだと傾斜が伝わらないが、
逆からだと少し分かると思う
なんとなく平和に見えるが両側はクレバスなので気を抜けない
結局のところ雨が降るとここが川になっているのだろうね
紅葉はきれいなものの正直あまり楽しむ余裕がない
ここもわざわざ高巻きせずまっすぐ行けるように見えるが
実際は危険度が高かったりする
眺望ポイント
一息つける貴重な場所 (´∀`*)
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クマザサの藪は何箇所もある
夏場の藪と違って変な虫はいないが、茎が丈夫なのでかき分けるのに苦労する (- -;)
崩落箇所、落石がたまっているので滑り落ちることはないが
谷側にコケないように要注意
ちなみにその谷側とはこんな感じ (((( ;゚д゚))))アワワワ
岩盤が露出した箇所
ただでさえ走りにくいのに木が邪魔をする (- -;)
とにかく岩続き フロントが弾かれないように進む
次第に腕が張ってくる
こういう落とし穴があるので気を抜けない!
この辺は特に進みづらい 押して歩いた時もあり
藪が体力を奪う ┐(´д`)┌
写真だけだどやや荒れた雰囲気の良い林道に見えるが
実際は本当に苦労する
当然だが写真は余裕がある所でしか撮れない
紅葉だけならすばらしいけどね
複雑に絡み合った倒木
こういうのはここ1か所のみ
藪を進むときは路面状況まで見ていられない
荒れた林道はとにかく時間がかかる
ナビを見てまだこれしか進んでいないのか、と焦る~ ┐(´д`)┌
正直ここら辺で心が折れそうになり目標の峠までは無理かなと思うようになる
しかしここで引き返してしまってはサーロンの名折れ! 気合いを入れ直す!(・∀・)/
唐突に看板が現れた
”一般通行禁止” そう、ここには一般車は来ません、
来るのは(自分の様な)変態さんだけw (・∀・)ⅴ
ようやく登り切り路面が落ち着いてきた
正直何時間ぶりのフラットか、という感じ
でもそれも束の間で
まだまだ藪は尽きず、┐(´д`)┌
土肌むき出しの地点
ここは航空写真でも分かる場所
幸い傾斜が緩いので通行にはさほど問題ない
ただしこういったトラップ的な所があるので気を抜けない
絶対に谷側には落ちないように!
ヌタ場
サーロンは軽いのでハマることはないがバイクは思い切りが大事
このような痕跡が続くのでなにくそ自分も!と気合いが入る!!w
徐々に峠が近くなってきた
ここも傾斜が伝わらないが結構な段差がある
バランスを崩して倒れたら一人で起こすのは難儀しそう
いい景色だね~ (´∀`*)
下界を望む
一面に水が染み出しでいる
ここまで上ってきてこういう路面が現れるとは思わなかった
かなりフラットになりいよいよゴールが近い予感!
甲子峠に到着!\(^O^)/ 地理院地図 Google マップ
こちらは下郷町側
紅葉と秋晴れの峠に達成感十分だ (・∀・)ⅴ
で、下郷町側はいきなり舗装になる←峠あるあるw
下郷町の林道甲子線の看板
こういう年季の入ったサビかたは味わい深い・・・
というか昭和32年って何十年前やねん!(自分の親が子供の頃だぞw)
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ちなみにこの先R289側の入口は翌日に確認している
ここまではGOOGLE SVも入っている Google マップ
側溝は意図的に木が埋められており
皆さんここを通過している模様
四輪はジムニークラスなら多分通れそう
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では今来た道を戻ろう!(・∀・)/
バッテリー残量は47% 予想以上に残っているので安心した (´∀`*)
先ほどのヌタ場を逆から
滑らないように気を付けて
下りの方が幾分楽だが、決して気を抜けない
今後この看板を見ることはないだろうね・・・
帰りは紅葉を楽しむ余裕がある (´∀`*)
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この先何があるのかすべて把握しているので
精神的に余裕があるのが何より
OFF車が格闘した痕跡がw (゚o゚)
これはサーロンのカタログ写真にもなるかもw
部分的にこのような難所があり
必死に抜けたタイヤ跡 (゚o゚)
ここは左側が崖、
よく見ると、
足を踏み外したような跡が! (((( ;゚д゚))))アワワワ
やっとこの広場まで戻ってきた~
そうそう、この先はこのクレバスなんだよねー
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ということで極悪区間から退出、
途中、不覚にも立ちゴケ1回、車体および肉体的にダメージはなかった
もちろんここをバイクで走る気にはならないし、
多分サーロンでも2度と来ないだろう、そんな感じですw
山案山子林道部隊長さんの動画を事前に見ていたが
帰宅後再度見てみるとここを登って行ったことに気付き驚いた!(゚o゚)
苦労しつつも結構スイスイ走っている様子でかなり技量があるとお見受けした、
というよりも、自分が経験値が低くてヘタ過ぎる、と言うほうが正確だろう。(^^)
四輪が転回した跡があるが、その気持ちはよく分かる
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分岐に帰還した、ここから入って戻ってくるのに3時間弱
では右側の西部林道へ
こちらは打って変わって普通車でも安心なほどの超フラット
こういう路面は普段なら退屈だが、あのガレ林道の後なので実に爽快だ
ここの分岐に注目していたのだが、地理院地図 Google マップ
やはりね。この先は陸自の布引山演習場
航空写真で見ていてちょっと様子を見られたらと思っていたが
さすが自衛隊 まったくスキが無いゲートだ
でも錠前はこれなので・・・(以下自粛w) ゲートの向こうには白河の街並みが広がる
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少し進むと右側に怪しげな入口が・・・地理院地図
実はこれが西部林道の続きなのだがこの先は廃道になっている
試しに少し覗いてみたがこの先がかなり荒れているらしい 記事リンク
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本線に戻る この先は地理院地図に書かれていないが
舗装になり
グランディ羽鳥湖スキーリゾートに出る
実は2019年にこの先の入口からアフリカで入ったのだが 記事リンク
荒れ模様になり必死に転回したことがある
今回はそのリベンジをしたかったがバッテリー残量があやしくなってきたので
このまま引き返す、この判断が正しかったことは後で分かる
フラットダートを気持ちよく疾走!
部分的に色づいている
分岐を通過
荒れた路面を下る
本来なら楽しいはずだが、あのガレ場を往復した後なのでウンザリしつつ進む ┐(´д`)┌
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鎌房林道を退出
最初に入ってから4時間が経過していた
デポ地に帰還 残量6%
やはり西部林道のあの廃道区間に入らなくてよかった・・・
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探索後記:
今回の旅の一番の目的であった甲子林道を制覇できてよかった。
バイクの場合は3人以上で、甲子峠側から東へ下ることを勧めます。
逆から登る場合はかなりハードなので何かあった場合を考慮し5人以上推奨です。
大袈裟ですがここは一瞬のミスが命取りになるようなガレ林道です。
自分の場合はサーロンだったので何とかなりましたが、くれぐれもご注意ください。
コメント一覧
なんと!お疲れさまです
鎌房に泥セクションがちょびっとあったけど整地されてましたかね?
紅葉🍁の良きシーズン入で見てる側も楽しめました(^^)
この度、四年越しに無事往復出来て甲子林道卒業となりました
改めて拝見。路面状況はほぼ変わらず(笑)当たり前かー
眺望良き日でとても羨ましい!
去年、今年と眺望スポットはガスで真っ白
ミスコースで突入した2016年と2019年にしか見れなかった山地付近の眺望
紅葉🍁も相まってなんとも素晴らしい!
往復もされ電池残量もある
西部ですが私!知らなかったんです
自衛隊演習用地(^^汗)グーグルマップで見て
羽鳥湖高原道の駅からショートカットで行けるもんだと思ってたお恥ずかしい
明後日、文化の日に長野県高山村の七味温泉林道山田入りへ
酷道リベンジに行って往復したら一応酷道はホントに卒業と考えてますのです
フラット、獣道などだけ楽しむバイクライフにスウィッチする所存であります
体力的にも精神的にも酷道はもう(笑)
来シーズンは1度顔合わせしてみたいです
でわまた楽しみにしてますね
>山案山子隊長さん
楽しんで頂けてよかったです!
鎌房の泥セクションはあったかもしれませんが、晴れ続きだったので乾いており普通に通過したと思われます。
甲子はやはり往復されたのですね~(°o°) 脱帽です!!
路面状況は事前に隊長さん動画で予習できていたので助かりました(^^)
ただしサーロンでも予想以上に苦労しましたね・・・
初回にして良い天気の下、最高の時期に行けたのは幸運でした。山頂付近の眺望は感動しましたね~
演習場は航空写真で見ると何かの採石場の様に見えるので通れそうに思いますよね、
東側からの入口は警備が固いのでもしや西部林道から行けるか、と思いましたがダメでした~
山田入はYOUTUBEに今年のがありますが、つづら折り付近がかなり酷いですねー
私もここサーロンでと考えてましたが・・・
天気良さそうですので無理せず楽しんでくださいね!
松川渓谷は紅葉の名所ですね、八滝は落差がありますし雷滝は迫力満点です!
そうですね、何かの機会にお会いできるとよいですね(^^)
ムンクさんお疲れ様でした。
紅葉シーズン真っただ中のエンジン音ない走行
本当に自然満喫の楽しい林道ツーでしたかね。
(音が無いのでボッチツーだと少し熊が怖いかな?)
風景の画像が豊富で周辺の山々などの紹介が新鮮!
オールシーズン楽しめる関東の方が羨ましい限りです。
>よたろうさん
はい、最高の時期に行けたのは良かったですがあの路面に四苦八苦でクマのことを考える余裕は無かったですw
エンジン音が無い分、ゴロ石を乗り越える音とサスのきしむ音がずっと続いてました~
風景写真の件 ありがとうございます(^^)ただ私の腕だとあれが限界なのですよね。
山の眺望もコンデジだと光の加減が難しく、一眼ならもっときれいに撮れるだろうなーといつも思ってますw
新潟はもう少しで雪でしょうか。私も冬場は近場で留まっていましたが
年明けたら伊豆方面でも探索しようかと考えています(^^)
甲子林道制覇おめでとうございます!!(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
行った事が無い地域なので、新鮮かつ興味深く拝見させて頂きました!
やはり、岐阜県とはかなり様相が違いますね・・・凶悪化ゲートも無いし
素晴らしい写真が多くKさんと同じで、非常に資料的価値の高い記事に成っていますね~
自分も最近、林道へ逝くと写真を撮りますが、沢山撮るには停止しなければ
成らないので意外面倒だと思います
電動だとエンジン切らないから、割と撮りやすいですかね?
>ザビエルさん、ありがとうございます!
ここはぜひ一度行ってみたいと思ってましたので無事往復でき満足でした。(^^)
記事の方、楽しんで頂けてよかったです
会津はとにかく人気(ひとけ)がなく独特な雰囲気ですね
都会から離れているせいかゲートが少ないのはありがたいです
記事についてお褒め頂きありがとうございますm(_ _)m
甲子は入るのに勇気がいるので写真からその過酷さが伝われば、と思います。
一方、鎌房と西部は通り抜けもでき楽しめる林道でした
そうなんですよ、ブログ開始以来 撮影枚数が増えそれなりに手間なのですが記事の充実度に関わるので頑張ってます!
仰る通りサーロンは気軽に降りて撮れるからよいですよ(^^)v
セローだとやはり面倒に感じます、特に悪路の途中とか・・・
この道を直近でこんなに詳細に見られるとは思いませんでした。ムンクさんありがとう(^^)
SVでR289側の入口のアコーディオンは確認していて、
行けるかも?と思っていましたが、甘い考えでした
峠から東側がこんな状況ならきっと引き返したでしょう
ムンクさんは大袈裟と書かれていますが、間違いなく危険なレベルだと思います
クレバスは汗をかくだけですが、斜面のゴロ石と崖の状況はソロでは命取り
それにしても、抜群の眺望と綺麗な紅葉ですね(*^^*)
>トリKさん どういたしまして!参考になったようで嬉しいです(^^)
甲子は随分前から凶悪ガレ林道として有名ですから、気安く入ってしまうと痛い目に遭うでしょう
記事を書きながら”これを見て自分も…”と言う感じでTRYする人が居ると思い
最後に一言少し強めに注意書きを載せておきました
でも百戦錬磨のトリKさんなら写真から判断できますよね~w
ここはひとけの無いうら寂しさと眺望があるので雰囲気だけは最高です!
なので鎌房と西部だけなら楽しめますね(^^)