山形県南部の林道行脚_’20-8-10~11

今回の旅のメイン舞台は山形県南部の林道。
1泊2日で途中県境越えを繰り返しながら時計回りに林道をつなぐ工程だ。
まずは喜多方市内から飯豊(いいで)トンネルを目指す。→ 地理院地図 googlemap
トンネル自体は98年に完成したがこのトンネルを含む飯豊桧枝岐線(一の木線区間)の全線開通は2013年だ。

さらに開通直後に自然災害が多発したりで、結局着工35年プラス2年かけてようやく道として機能し始めたという歴史がある。

そんないわくつきな県境越えの道は果たしてどんなものなのだろう、と楽しみにしていたが、

実際は十分な道幅でカーブも緩い高規格な道路だった。

ちなみにこのトンネルの東側にはダートがあり、当初五枚沢林道→葡萄沢林道で県境越えする予定だったが、

葡萄沢林道出口チェーンゲート閉鎖の情報を受け今回のルートに変更した。

山深い道を進む。(肝心のトンネルの写真が無いw)

トンネルを抜けしばらく北上し広川原高造路線へ入る。入口→ 地理院地図 googlemap
途中展望が広がる所もある。

しかし坂になると砂利が深くなり巨体ではハンドルを取られまいと緊張感が続く。
この時突然、証城寺の狸囃子が頭に浮かび「♪こっこっ高造路、高造路の庭はー♪」
という意味不明な歌を口ずさみながら走る。
おそらくは絶えない緊張感を何かで誤魔化そうと体が反応したのだろうw

思っていたより走りにくい路面に音を上げ途中退出し、舗装路を北上する。
南陽市内を抜け途中ダート(この辺り)を挟みつつ山形市内に入る。
市街地に近づくにつれ気温が上がり途中スーパーで買い出しを兼ねて涼をとる。
この日は猛暑であったが山形の夏がこれほど暑いとは思わなかった。
暑さと言えば多治見や熊谷が有名だが、そう言えば新潟や山形も最高気温ランキング上位に名を連ねる街ではあるんだよね。

そんなこんなで初日の工程を無事終え、本日の宿に到着した。

明日の予定本面を望む↓


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二日目:
今日は昨日に増しての晴れ予報、また暑い1日となりそうだ。ま、くもりや雨よりはるかにいいが。


宿を発ち東へ針路をとる。べにばなトンネルを抜け本日1本目の高沢馬形線に入る。入口→ 地理院地図 googlemap

この林道はカーブが多いものの手入れされているので走りやすい。
途中林道五郎平線を左に見送り、二口林道(wikipedia)に抜ける。

この林道はダート時代、自然災害による工事の連続で県境ゲートが度々閉鎖され
通り抜けが相当困難な道であったが、去年全線舗装が完了し(T_T)、2県をつなぐ立派な連絡路となった。
その他詳細は宮城県公式ウェブサイトを見て頂きたいが、注目はその通行可能時期でなんと3ヶ月!
土地柄その積雪量たるや相当なものがあろうから納得の短さである。さてそれではそのレアな林道の様子を見てみよう。
ほどなくして急なヘアピンターンの連続となるが山形市内の眺望が良い。(この辺り

二口峠を通過し宮城県へと入り、こちらも開けた眺めの良い道を下ってゆくとしだいに林に包まれる。

二口渓谷という涼しげな景勝地を進み、

R457に接続、右折する。東北道をくぐり民有林林道羽根坂線に入る。入口→ 地理院地図 googlemap
巨体でも安心なフラットダートを楽しみ、再びR457に戻る。
この後は神峰林道→不忘山林道~南蔵王林道の予定だったがあまりの天気の良さにキャンセルとし、

蔵王エコーラインへ変更する。ここは紅葉時期に毎年来ているが天気に恵まれた試しがなく、いざリベンジへ!

途中、紅葉スポットで有名な滝見台展望台に立ち寄る。奥に見えるのは蔵王山。

標高が上がるにつれ涼しくなり景色も最高だ。


蔵王ハイライン入口を過ぎると・・・

大パノラマが出現した! これが見たかったのだ、満足満足w

眼下には上山市の街並みが広がる。

お目当ての眺望を楽しみ山形側へと下った後、高速に乗り米沢市で降りる。
では今回の旅の最後の林道、鷹ノ巣山林道へ向かうとしよう。
綱木川ダムを通り過ぎ次第に道はダートとなる。この辺り→ 地理院地図 googlemap


沢沿いに終始暗いダートをのそのそと進み、金山峠から福島県側を下る。
こちら側は路面が若干荒れており巨体だと登るには辛い状況だったので福島側から入らずによかった。

緊張感の続く道を進み林道を退出、桧原湖に出た後は磐梯山ゴールドラインを走る。

滑滝展望台から猪苗代湖を望む。

磐梯山も夏空にくっきり映える。

その少し先の山湖台から。

この後はR252を延々と西進し六十里越え雪割り街道を進み、六十里越峠開道記念碑からの田子倉湖眺望を楽しむ。

豪雪地の名物”スノーシェッド”が見える。

魚沼の街に出た後は、小出I.C.から高速で帰還した。

旅の総評:

終始暑さとの戦いとなったが、二口林道の走破、エコーラインのリベンジなど充実した旅であった。

また最後の県境越え林道を首尾よく完抜きできたことも大きかった。

結果的に当初の予定よりダートは少なくなったが、キャンセルした林道はいつか制覇したいと思う。


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