静岡県/伊豆の林道Ⅰ・三筋山北部_’22-11-27

季節も秋から冬へと進む今日この頃、そろそろあのプロジェクトを始動させるとするか。その名も、

伊豆の林道探索プロジェクト!
サーロン導入以来、かねてから温めてきた案件であるのだが
オフシーズンになり山間部は冬季閉鎖や雪で閉ざされてしまう時期、関東近郊で走れる林道と言えば天竜区とか伊豆といったあたり。

前者はご存知の通りトリKさんがすでに網羅されているので、ならば自分は後者を!と意気込んだ次第である。
ただし伊豆の林道と聞くと近年はそのほとんどがゲート閉鎖となり、入れるものも舗装済みが多いという現状であるが
そこをサーロンでどれだけ攻略できるか、というのが本プロジェクトの目的なのである
なおこのプロジェクトの記事は今のところ全5話程度を予定している。


ということで少々前置きが長くなったが、記念すべき第1回は東伊豆町北部が舞台となる。
まずは林道探索の前に三筋山に登る。

通常車であれば山頂東側の駐車場から遊歩道を登ることになるが、航空写真を見ると風力発電の風車を運ぶ道が見える。
その入口がこちら 地理院地図  Google マップ
ゲートがあるのは予想済みでそれがどの様な造りかが気になっていたが、幸いなことに簡素な造りw

左側はロープが張られており解くのも面倒


右側は側溝があるがサーロンなら何とか
というかチェーンのたるみが・・・w

ハイ、では三筋山を目指してLet’s Go!(^O^)/

舗装工事の看板があるが土日は休みだ

舗装路をひたすら登る


行く手には風車が見える

振り返ると良い景色

そして最初の風車に着いた  Google マップ

その向かいには遊歩道の入口がある
当初この道で上がってみようかと思っていたが登山者の記事で最後の登りがキツイとあり、
実際見てみるとその通りでこちらからは厳しい感じ

風車を眺めながら進む

振り返るとこの絶景!

↓入江に見える建物は多分これ→ Google マップ

行く手には風車が続く

風車の羽根が置いてあった

根元付近に地上保管時および吊り上げ時の説明書きが貼られていた

これは中々見られないものだと思う  英語が得意な方、解読をお願いします m(_ _)m

羽根の全長:34.396m、重量:5781㎏±3%、取付ボルトサイズ:M30×54本!

そして三筋山展望台に到着 Google マップ

↓奥に見える風車はコレ→ Google マップ

↓こちらの風車はコレ→ Google マップ

↓こちらは魔境天城ハイランド(なぜ魔境なのかは不明w)Google マップ

北の天城山系を望む

では先を進もう
ちなみにここから北側は東京電力の東伊豆風力発電所であり、

ここまで見てきた南側の10基は東電のグループ会社ユーラスエナジーのもの → 記事リンク

ここで確認しておきたい道がある

その入口がココ→ 地理院地図

チェーンがかかっているが脇が空いている

地図上この道を進むと ある林道に繋がっているようでそれを今回確かめたかった

路肩崩れはあるが通行できる

その先も一応通れそうな道が続いているが、この後反対側から確かめるつもりなので引き返すことにする

でもこの時点でその反対側の林道で大変な目に遭うことは知る由もない・・・

ここでチェーンゲートが現れた! これは予想外
しかもくぐり抜け阻止のためか2重のチェーン、脇もキツイ 

サーロンだったので何とかなったがバイクだと多分無理

そして運搬路が終了 地理院地図  Google マップ

このチェーンゲートの脇が甘いことは事前に知っていた

この時点で走行距離12㎞、バッテリー残68% ずっと登りだったので案の定結構消費してしまったな

接続した道は上佐ヶ野林道

左折し南下してゆくとゲートがある Google マップ StreetViewで分かるが守りが固い
なので今回はわざわざ確認することはせず、右折し北上する

フラットダートが続く

ほとんど落葉しているがモミジだけ残っており見頃なのがうれしい

モミジにもいろいろ品種があるが、全体的に紅葉時期が遅いので長く楽しめる

車両が入っているようでずっとフラット

一部 路肩欠損もある

のぞいてみるとかなり深い・・・(((( ;゚д゚))))

と思ったら倒木登場 ここは右側を迂回

枝は枯れていたので結構前に倒れた感じ とすると最近はあまり使われていないのか・・・

そうかと思えばこんな風に明らかに片付けれられている所もある

時折岩がむき出し

橋を渡る                              第二硫黄橋

分岐に到着 地理院地図  Google マップ
ネットで見た工事看板によると左は奈良本林道、右は白田林道というらしい
まずは奈良本林道へ

こちらもフラットで走りやすい

橋を渡る                              戸塚橋

部分的に路盤がむき出し

時折眺望がある

ここでいきなりの舗装!

最深部で突如として現れる舗装 ← 林道あるあるw

橋を渡る                             こたけ橋

立派な砂防ダム

洗掘はあるが通行には問題ない

こういう感じの道が走ってて一番楽しい (・∀・)ⅴ

下りになると少し荒れ始めた

そしていきなりモミジ林が広がった!

きれいだね~(´∀`*) 舗装なのが残念だけど

分岐に到着 地理院地図  Google マップ
左は奈良本(東部)林道というらしいがバッテリー残量的に今回は見送りとし、右折し下る

すぐにダート開始

再びのモミジ こんなに見られるとは思っていなかったので嬉しい限り (^O^)

ほどなくしてゲート登場 地理院地図  Google マップ
ここはStreetViewがあり鉄壁だろうと思っていたが脇がかなり甘い、これには驚いた

片側は石積みされているが、

反対側は斜面が緩くバイクでも普通に入れる状態
片側は隙間なくキッチリなのになぜこちら側がこんなに甘いのか不思議だ

ちなみにバイクが通った痕跡がないのもさらに不思議w

反対側から

あまりにも甘い状況で拍子抜けしてしまいつまらない、と思う上級者は
こちらのやや難易度が高い方をTRYするとよろしいかもw

ここ一帯はみんなナンバー錠なのか・・・

予想外の収穫に満足しながらゲートを後にする

この時点で走行距離24㎞、バッテリー残45%  少し不安だがまぁ何とかなるでしょう!(実は何とかならなかったT_T


戻る途中で標石を発見                        奈良本林道(片瀬側)

分岐に戻ってきた
奈良本(東部)林道は途中でStreetViewが途切れているが、先述の工事看板にはゲートの表示があった
もしかするとそちらも甘いかもしれない

前半はやや荒れを登る

部分的にコンクリ舗装がはいる

路面に変化があって楽しい

分岐に戻った 地理院地図
直進し白田林道に入り南下する

フラットダート

アスファルト舗装がはいる  この道はよく使われているようだ

そして白田硫黄坑跡に到着 Google マップ
ここは日本公害史上最長の公害訴訟で有名らしい

石段を登ると説明板がある

その脇には坑道入口跡が・・・

林道を進むと分岐がある                       左側は木の実平林道 ピストンのようだ

沢が近い  良い風景だ

ここは最近修復されたようだ

まだまだ続くモミジロード

さらに進むと右側に分岐がある 地理院地図
この廃林道が抜けられるかが今回の探索の最大ミッションでもある
ネット情報では途中に崩落がありMTBを担いで抜けた記事があった

序盤は普通に走れるが、

倒木と落石が増え廃林道の雰囲気が高まる

まだ道幅もあるので普通に走れる

アトラクションもあり飽きることはないw

ここはちょっとした難所だが押して歩いて通過

サーロンが倒れているのはコケたのではなく、スタンドが立たないので寝かせた

先日の安ケ森を思い出させる光景だ

そして迎えた第1崩落地点

一見すると無理に見えるが、

近づいてよく見ると何とかなりそう

上から見た図

ライン的にはこんな感じ

かなり苦労したが頑張って押し上げて何とかクリア

巨岩脇を通り

沢を渡る

ここも結構な傾斜 

そして第2崩落地点 地理院地図

上を見上げると風車が見えた 例の運搬路のすぐ近く

ネットでみた車 スターレットらしい

対岸から


ここは先ほどよりも状況が悪い
普通に考えればここで諦めて引き返すのだが
この日は何とかしてここを抜ける気で来たので状況確認する

対岸から

先ほどと同じような傾斜なのでここも何とかなるだろうと思いTRYする
しかしこれが失敗、足元が緩く思いのほか難儀する、最後のあと一歩が届かない

上部から高回りすることも考えたが斜面の踏み跡が狭くこれもあきらめる

戻ることを決めたのは良いが一度下に降りてしまったので林道に復帰するのがかなり大変だった
先日の安ケ森の難所をクリアできたことに味をしめて安易にTRYしてしまったが迂闊だったと後悔する
ここでかなりの時間と体力を消耗してしまった...Orz


戻ってきた第1崩落地点もこの段差を上がるのにかなり苦労した

必死の思いで白田林道に復帰
戻ってこれたのはよかったが、この時点でバッテリー残がほとんど無い
とりあえずこの先は下りなので大丈夫だが問題はその先だ

そしてゲートに到着 右脇は無理 地理院地図  Google マップ
ここもStreetViewがあって鉄壁だと思っており、

下が抜けられなかったらここにサーロンを置いてデポ地まで歩くことを覚悟していた
何とか下を通れそうか、と思ったら

なんと脇がかなり甘い!これにはまた驚いた
先ほどのゲートよりかは少し難易度が高いがバイクでも何とか行けそうな感じ

このエリアはすべて鉄壁だと思っていたのでこれは嬉しい誤算w

ただし通過を試みる場合は事前チェックを忘れずに。
ネット情報だが某林道ゲート脇を通過した際、2輪対策用のワナにかかりパンクした事例あり。怖~

ということで楽々通過~

どこもナンバー錠のようだ

右折し振越線を進む

起点看板

この先は下り調子かと思いきや何と登りが続く、これは痛い
もうほとんどバッテリー残が無いので押して歩くことに・・・
0%になってからもしばらくは動力があったがそれも遂に途絶えた
ここからが地獄の始まり
車重はバイクの半部以下だが動力の無いモーターが抵抗となり、かなりキツイ
すぐに息が上がり何度休憩したか分からない  日陰が続くことと気温の低さに助けられたが汗だくだ


まさに息も絶え絶えで分岐に到着 Google マップ
ここを左に入るとあの崩落個所につながる  StreetViewが少し入っているのも面白い
ここが登りの頂点となりこの先は徐々に下りはじめ胸をなでおろす

しかしそれも束の間で、デポ地に戻るために最初の運搬路に戻る必要があるので脇道に入る 地理院地図  Google マップ
ここからまた地獄の登り
地図上では僅かな距離でサーロンが動けばあっという間なのに、と何度も思う
気力・体力ともにほとんど残っていない中、息を切らし何度も止まりながら必死に登る

そして待望の運搬路に出た 地理院地図  Google マップ  奥の道を登って来た

この写真は往きに撮ったもの 事前に確認しておいてよかった~

探索後記:
伊豆の林道探索プロジェクト第1回目、目的の林道の走破と思いがけないゲート情報を得られたのは収穫であった。
廃林道の探索で大変な思いをしたのは苦い思い出・・・
サーロンだからといってMTBのようにはいかず限界があることを胸に刻み、今後の教訓としたい。

なお次回のプロジェクトは峠越えのあの林道予定なので乞うご期待w

コメント一覧

  1. 遠地探査お疲れ様です

    遂に伊豆攻略とは恐れ入りましたm(_ _)m
    いやードキドキハラハラの回でしたわ~!
    無事に生還おめでとう御座います
    風車の所はキャンプしたい気分です!
    気分良さそうですね~(^^)/

    リチウムイオンバッテリーは気温が下がると
    一気に性能が下がるので、冬季は要注意ですね・・・
    車内で少し暖めてから使うと良いかも知れません

    • >ザビエルさん
      伊豆の林道を攻略して初めてサーロンは盤石のものとなるのですw
      お、ハラハラ感が伝わりましたね! ありがとうございます(^^)
      あの廃道は崩落地点までは楽しかったのですが完全に判断を誤りました
      一度痛い目に遭わないと分からないものなのだと思い知らされました~
      スリ傷程度で帰ってこられたのは幸運だったと思います

      三筋山はキャンプしたら楽しそうですね(^^)
      ただ伊豆はどこでも風が強いのが難点です・・・

      バッテリーの件、アドバイスありがとうございます
      今後は経年劣化とともに温度変化による影響も出てきそうです

  2. とうとうやっちゃいましたね0%(^_^;)
    サーロンって自転車みたいにラッチ構造ではないんですね
    押す時は軽々かと思っていました
    単管パイプ手製ゲート&ナンバー錠は伊豆名物なのでしょう
    私も長九郎山で見ました

    • >トリKさん
      はい、いつかはやるだろうなーと思っていましたw
      最初の舗装登りで結構消費してしまった時点で何となく不安でしたが、それが的中してしまいました~
      結果的には廃林道に入り込んだこととの複合的な感じでしたけど。
      スクーターの様なクラッチ機構がなくモーター直結状態です
      平坦路は問題ないのですが少し登りになると途端に苦しくなります

      以前トリKさんのブログで見かけた気がしますが、
      サーロンは来た道をそのまま帰るのが基本なので そうでない場合は要注意ですね

      伊豆名物のゲートは場所によって強固タイプに変更されていますが
      実はサーロンにとっては強固タイプの方がクリアしやすかったりしますw

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