群馬県/スノーアタック in 裏妙義_’23-2-12

前回の予告通り、今回は妙義山付近の林道のご紹介
冬になってからここまで雨・雪ともにほとんど降らず、今年はこのまま積雪無しで春を迎えるのかな、

と思っていたら直前の金曜日にまとまった降雪があった。よって当初はセローで行くつもりだったがサーロンに変更

妙義湖を見ながら林道入口へ向かうが道路には全く雪が無い
雪が止んだ翌日が快晴だったゆえだろうが、林道にも雪が無かったらつまらないな~
と思いつつ道を進み、入口直前になると突如伐採地点が現れた。1年前は普通の林だったので作業開始はごく最近だ
林道内では以前から伐採が続いていたが、ここに手を付けるほどやはり材木不足が深刻なようだ・・・

伐採地点のすぐ先にゲートがある 地理院地図  Google マップ
3年位前までは開放されていたがその後施錠されてしまった

ダブルナンバー錠、伊豆で見慣れたプッシュ式をここでも見るとは思わなかった 左脇は側溝があるのでムリだが、

施錠後も右脇は甘いままなのでありがたい          木の枝が邪魔だがバイクでも通行可

では妙義荒船林道へGO! 先ほどの心配はよそにしっかりと雪が残っている
しかも誰も踏み入れていないまっさらな状態、最高だ!


なおこのエリアは道の駅がある側を正面として妙義山の裏側なので裏妙義と呼ばれている
裏磐梯とか裏男体山とか”裏”の方が楽しかったりするw

日の当たる所とそうでない所の差が明確、
まるで除雪したかのようにクッキリだ

伐採地点がある序盤はフラットだ
この林道はセローでは何度も来ているがサーロンは2回目
前回は1年前、納車直後の試走だった

ほどなくして伐採地点
ここも1年前はこんな風景ではなくもっと小規模だった

伐採地点を過ぎるとやや荒れになってくる

杉に囲まれる場所もあり、伊豆の林道を思い出した

やがて最初の橋に到着 地理院地図

ここはかつての登山道入口だが現在は危険なため進まないように警告がある
左にある石積みは、

慰霊碑だ
妙義山は近くの道の駅からすぐ登山道に入れるなどアクセスがよく人気だが
滑落事故の多い危険な岩山として知られており、毎年のように死亡者が出ている

暗い話はさておき、本線を進もう
この橋から先がこの林道の楽しい区間になる
以前冬にセローで来た時は凍結しておりここで断念して引き返したので
積雪したこの先の区間は初めてだ 期待が膨らむ

雪の下はこんな感じのやや荒れなので慎重に進む

写真だと大した事なさそうに見えるが、バイクだと特に逆からの下りはハンドルを取られそうになるので要注意

この登りに来てしばらく雪が無いので残念、

と思ったら、このヘアピンから雪復活!

上に見えるのがこれから走る道筋

あるのは動物の足跡のみ 最高のスノアタだ!

ここがやや危うい法面箇所
以前からこのままなのでしばらくは大丈夫そう

最後の橋を渡ってからがこの林道の難所となる

この時点でセローだと終了だろうからサーロンで来てよかった

路盤流出箇所、ここで四輪はアウト

ここは最近崩れ始めた  大雨が来たらゴッソリ逝ってしまうかもしれない・・・

それを知ってか対岸の砂防ダムも涙しているw

ここも以前から危うい箇所だが崩れは進行していないようだ

天然の雪だるまができていた

その先のカーブを抜けるとゲートがある      ここの脇は余裕、そもそもこちらは施錠されていない

なんと!今走って来た道は市道9112号なのか?
妙義荒船林道だと思っていたが・・・

このビッシリこびりついた感じがスノアタならではと言う感じでたまらない!  ここが一番雪が多いが7~8㎝くらいかな

で、すぐ先にはトンネルがある           妙義隧道 下仁田町との境界

トンネルの先は雪が無い

すぐ先が3叉路になっている 地理院地図
左折して下ってゆくのは中之岳線でやがて県道に出る

本線は直進方向だがゲートがある
以前は開かれていたが何年か前に管理者が閉じたようだ
ちなみにこのゲート、施錠されていないがバーがとんでもなく重い!
たぶん5人くらいは必要な重さなので決して一人で開けようとしないように。

というか、両脇ともに緩いのでw バイクなら問題なし

青看板は下仁田方面以外は塗りつぶされている(かつては長野側へ抜けられた)  裏側、松井田方面へも行ってほしくないらしく塗りつぶし

序盤は普通に走れる感じ


初めてここに入った時は荒れていたが、その後作業車が入って一度慣らされた
その時はいよいよ再開通か?と期待したのだがね・・・

南側の眺望がある

ここの崩落は先人達が枝払いしてあるがサーロンで何とか、
という感じなのでバイクは厳しいだろう

その先も廃道にしては良い状態

でも路肩崩れはある

こんな景色の良い林道が廃道化してゆくのは実に残念だ・・・

すっかり食べる物がなくなった状況でも動物たちは必死に生きていってるのだな、と思う

クマみたいに冬眠できるほうがある意味楽かもw

こういう所もそのうち埋まってしまうだろうし、

ここも道が無くなるだろうな~

やがてゴロ石になると、

大崩落がありここで終了、前もここまで来て引き返した
ネット情報によると20年くらい前の崩落らしい

一応谷側に踏み跡があるので歩きで慎重に進んでみる          振り返っての図

きれいな道が続いているがこの先崩落がいくつもあるようだ

振り返っての崩落

ネット上ではこちら側からカブ軍団が突破した記事を見たことがある


傾斜が伝わらないが歩きで何とか登れる感じ            上から見た図

その先は砂地なので慎重に降りる
なおStreet Viewによると最近長野側へMTB軍団が走破した模様
特に最後の致命的崩落は高巻きしたようだがさすがのサーロンもあれは無理

では引き返そう 向こうの鉄塔の下には道の続きが見えた

ということでザビエルさん、現在はこんな感じです。納得いただけましたでしょうかw

落ち葉のじゅうたんは何が隠れているか分からないので慎重に

ゲートに帰還

右側の中之岳線はいつかセローで紹介することにして妙義湖方面へ戻る

中之岳線はゲートもないので下から普通に上がって来られるはずだが誰も来ていない
こんな時に来る物好きは自分くらいだということかw

トンネルを抜けた先は雪国だったw

登ってくる時は気持ちよく来たが
自分のものとは言え1本タイヤ跡が付いただけで味気なくなるなー

ゴロ石下り区間はハンドルを取られないように注意

ゲートを退出

帰り道からの妙義山

ここで妙義荒船林道について少しご説明:
Wikipediaなどによると、長野県佐久市から群馬県安中市に至る延長約30kmの区間が妙義荒船スーパー林道として整備された
そのうち長野県側は全線舗装の有料道路であったが2010年4月より無料開放された
しかし2つの別荘地の間の一部区間はゲート閉鎖され廃道化している
また群馬側も中之岳線分岐より西側は崩落により廃道化している

なお舗装区間について内山牧場から八風台の別荘地までは通行可能であるが
道は狭く陥没等で荒れており、林道にしては車が多いので注意が必要
また廃道区間の両端ゲートは2輪ならすり抜けられるが、陥没や倒木多数により通行困難




探索後記:
サーロンで雪道をしっかり走ったのは初めてだが期待通りの走りで楽しかった
バイクだと半クラの多様で疲れるしトルクがありすぎてすぐに空転する
こういう時サーロンのエコモードだと微妙なトルク加減ができるので常にグリップした状態で進めた

これに味を占めたので次回は本丸のあそこをアタックしようかな・・・w

コメント一覧

  1. 良い道ですね(^o^)
    「杉に囲まれる場所もあり・・」の写真ですっかりヤラれてしまいました

    妙義荒船林道というのですね
    中之岳線の県196側をマークしていました
    SVで確認できたのでここなら入れる気がしていました
    てっきり南軽まで行けると思っていましたが、全然だめですね
    それと、自転車の方のSVでも酷い状況がわかります

    例の大崩落現場はサーロンなら行くかな?と思っていましたが
    やっぱり無理でしたか、残念です
    というか、こういうシチュエーションはソロ行動が問題なんですよね

    「景色の良い林道が廃道化してゆくのは実に残念」
    まったく同感です。管理者が見放したからには我々が維持するしかない!ですね(^^)

    4桁の市道がある事を初めて知りました(@_@;)

    • トリKさん

      この林道は通れる区間は短いですがなかなか楽しいです
      ここもマーク済みでしたか! 数年前までは何とか抜けられるようでしたが
      SVの路盤流出によりここは完全に終了しましたね・・・
      >ソロ行動が問題・・・
      確かにそうなのですが、複数だと何とか行こうとするのでそれはそれで逆に危なかったりしますねー
      なので自分はソロ行動だから守られている、と思っていますw

      そうですね、シングルトラックでも維持できればOKなので
      同志の方達とともに頑張りましょう(^O^)/

  2. 寒い中レポート有難う御座いますm(_ _)m
    もう、随分と昔・・・頭に毛がまだ生えていた頃に、この林道に行こうとしたら、林道から出て来た
    地元オフロード軍団に、道が崩れてるから単独では無理無理!と言われて、引き返した想い出が、、
    やっと状況が理解出来たので、これで安心して永眠出来そうです(笑
    行けなかったので悔しいですが、やはり完全走破は無理ですね~
    裏が良いのは同意です!
    裏から見える妙義山は、惚れ惚れするスタイルの良さですね!(^^)/

    • ザビエルさん

      納得して頂けて良かったです(^^)
      ここは崩れてから相当時間が経っているようですね
      トリKさんが言っていましたが「あの時走っておいてよかった」と言えるようにせっせと出かける、
      ということで、いつまでもあると思うな親と林道ですw
      中之岳線を使って妙義湖へは一応通り抜けできますが
      生きている区間も崩れが進行しているので走るなら永眠する前にお早めにどうぞ!w

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