今回の旅の舞台は山梨県甲州市勝沼町東部の林道源次郎線だ。
この林道はいつもの林道浪漫さんHPにて以前目にしたこの記事をふと思い出し、
改めて読み直したところ、興味が湧いてきたので探索することにした。
菱山深沢線ゲートからスタートする。地理院地図 googlemap


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嵯峨塩深沢線分岐付近のゲート。航空写真

簡単そうに見えて意外と狭く、ステップを畳んで何とか通過。

ここで工事車両が登ってきた!慌てて撮影を済ませ逃げるように林道を進むw

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登り切るとgoogleSVで見た通りの眺望区間に入る。

農鳥は小さくなってしまったが確認できた。
※農鳥とは→富士山の7〜8合目あたりに現れる鳥の形をした残雪のこと
昔からこれがふもとから見えると田植えなど農作業をする目安ともされていた。
タメになったねぇ~w

中央道が見える。


甲府盆地を望むこの景色が見たくて寄り道した。満足満足w




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下りになり始めたあたりで引き返す。
この後先ほどの工事車両がいつ現れるか気が気でない。ビクビクしながら進む・・・
ほどなくカーブミラーにトラックが映る! 脇に寄せて目を伏せ、離合する。
小心者の私は、思いっ切りクラクション鳴らされるか、怒鳴られるか
内心冷や冷やしていたが、何事もなくすれ違った。
県の林道通行情報に工事箇所は菱山側だとあったので、こちら側から入ってくるとは思わなかった。
復路はゆっくりと景色を楽しむ。



再度富士山を眺めて、


無事ゲートを退出。


なおこの区間の規制理由として”林道上部の斜面から落石のおそれがあり危険なため”
とあるが、落石があった様子は全く見られなかった。
お決まりのABLOY。。。

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次は嵯峨塩深沢線に入る。

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ほどなくして本日のメイン源次郎線の入口に到着。


ここは先ほどの菱山深沢線よりもいくらか広いので、セローでも何とかいけそうだ。

こちらもお決まりのABLOY。。。
にしてもABLOY好きですね!山梨県さんw
ここ一帯の他、クリスタルライン全域でも使われている。
ちなみにこのABLOY、原子力発電所やNATO軍事施設でも使用されるほどの
ハイレベルなプロテクション機能を誇るものとして有名だ。
当然お値段もハイレベルなわけで、たかだか林道ゲートにこれを使うのはまさにオーバースペックもいいとこ。

かく言う私、実はABLOYの鍵を持っている。
以前バイクを新車で買った時、盗難が怖くてとにかく破壊に強いロックを探したのだが
その時買ったロックのシリンダーがこのABLOY。
ロックの重さは約8kg、取り外しは結構面倒だが一応安心して寝られているw (今はアフリカに使用中)
鍵の複製は、キーカードにより販売店を通じてABLOYにおいてのみ可能だ。
ちなみに肝心の鍵の先端部分は、他で見たこともない複雑な形状をしている。
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錠前の話はこれくらいにして話を戻そう。
ゲートから少し進むとダートになる。

初っ端からこの眺望!幸先が良いねー。
それと横から見たサーロンのこの無駄のないデザインが気に入っている。

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フラットダートが続く。

途中の広場


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崩落箇所は手入れがされているようだ。

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市営区間終点の標柱 この辺り



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この先、若干の荒れもあるが困難ではない。

ここも手が入っているようだ。

部分的に舗装がはいる。

ここも手が入っているようだ。

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対岸に道が見える。後ほど触れるが、これは源次郎線本線の終点付近の区間だ。

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分岐に到着。この辺り
本線は右側だが、先に左側の鬢櫛川(びんぐしがわ)へ下る道を探索する。
なお林道浪漫さんに倣い、鬢櫛川林道(仮)とする。

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荒れ気味の道を下ると道幅いっぱいの倒木あり。
左端が低くなっているのでそこを通過

勾配が急な区間は荒れているが、

緩くなると平和になる。

そして崩落地点。一見すると容易に見えるが登りだとそれなりの難所だ。
下りなので問題なく通過する。

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続いて土管がドッカーンと登場!
さ、寒い~w ヒマラヤ級の防寒着が必要だな。(凍死しないでねw)
ともあれ問題なく通過。

荒れた路面が続くが路肩はしっかりしている。


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そしてメインイベントの沢渡り地点に来た。この辺り

水量は浪漫さん記事で見た時より少な目のようだが、
部分的に深い箇所(赤丸部)があるので慎重にラインを検討する。
まず直線的に抜けられる①を考えたが、深みの所でバランスを崩すとヤバい状況に陥りそうだ。
②は安全そうだが最後の岩が嫌な高さなので、迂回する③を選択する

進入の前に深みに石を入れてできるだけ浅くする土木工事開始!
幸い周りは石だらけなので大きめのものからドンドン投入。
10往復くらいしただろうか、ある程度埋められたので意を決して渡渉開始!

しかし水に入った瞬間、川底の不安定な感触が伝わり途中での方向転換を避けたいととっさに判断し、
結局②のラインに変更w 最後の岩を乗り越えるときに盛大な水しぶきを上げ突破成功!

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しばらく進むと小屋のある場所に着いた。

その近くに立つ松と杉の大木が目を引いた。
両方とも途中から2つに分かれて伸びているのが不思議だった。


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そしてゲートに到着。 この辺り

魚道wを使って・・・

退出成功。

こちらもお決まりのABLOY。破壊工作ではなく通常使用による無数の傷がある。
途中までは使われているのだろうか・・・

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ゲート先も荒れた路面が続き、

獣害除けフェンスに到着。

ビリビリ電流付きなのでおっかなびっくり閂を外して

通過した先は民家に出るのでここで折り返す。

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さて後半戦の始まり始まり~
扉は通過後、もちろん閉めておいた。
いわゆる一つの”撮影のために開封しました”的な感じです!(←なんだそれ?w)

魚道を登り、

沢渡り地点。今度は①の迂回ルートを選択。

先ほどの土木工事が功を奏し、その後の方向転換もうまくいきズブ濡れにならず、
無事通過!

ただしサーロンだったからうまいこと誤魔化せて通過できたところがあるので、
セローだったらかなり躊躇すると思う。(私の技量だと)
この地点は相当腕に覚えがあるライダー以外は避けるのが無難、
TRYするとしたら基本複数で行くことをおすすめする。
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荒れた路面を登る。やはりダートは登りが楽しい!

再び土管がドッカーンと登場! 2度目はさすがにつまらんよなw (え?1度目もつまらないって?)
この土管、林道浪漫さんが通った時は土管の上を水が流れていたが、
今は位置が少し違って2本をしっかりと接合し直したようにも見える。

水量が少ないためかは不明だが、ちゃんと土管の中を流れていた。
おかげで危な気無く通過できた。


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さて、最後のアトラクションだ。
安易に見えるがそれなりに傾斜がある。

最初は歩きで押して上り、倒木がある所から2足2輪で進み(まだ着座しない)、
最後は座ってトラクションをかけて通過した。
セローだと半クラの多用で疲れるところだが、こういうところでも電動車は威力を発揮する。
まぁ、軽いというのが何よりの利点だが。

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あとはガンガン登るのみ!

分岐に戻ってきた。では本線の探索の続きに入る。

いきなりの砂地を経て、

基本はフラットだ。


巨大な落石。ジムニーであればギリ通過可能か。

崩落は手が入っている。

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そして終点に到着。航空写真


試しに先を見てみたが延ばす気配は無いので計画通りここでエンドのようだ。

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ふと目を上げると何やら道が見える。

方向的に嵯峨塩深沢線だと推測、ではあそこに向かうとしよう!

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ちなみに航空写真を見ると分かるが、”保坂園”なる施設が掲載されている。
しかしこんな山奥の林道途中にそんなものあるわけなく、googleの誤表示だ。正しい位置はこちら
こういったgoogleMAPの誤表示(とんでもない山奥に有り得ない宿泊施設やレストランがある)は、
”googleMAPあるある”として有名だ。是非RGさんに歌ってもらいたいね!
♪林道あるある早く言いたい~♪ w
googleMAPから情報の修正提案できるが、こういうのは面白いので敢えてそのままにしておく。
後で誰かが見つけて”ニヤリ”としてもらいたいのだよ・・・
おっと、また話が逸れてしまったw、林道に戻ろう。
鬢櫛川林道(仮)分岐を通過。

バッテリー残量に余裕があるので時折POWERモードに入れて楽しむ。

市営区間終点の標柱通過。

最後はフラットで気持ちの良いスカイラインダートが続く。



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ゲートを退出。嵯峨塩深沢線を登る。


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しばらく登ると開けたところから先ほどの終点が見えた。

ん?でも少しアングルが違う気がするなー、


試しにもう少し登ってみると・・・
おっ?

ここはもしかして・・・

おー!ここに違いない! 現在地

そうだ、このアングルだ。


こうして見るとなんか中途半端な所で終わってしまった感じだ。
もう少し延ばして鬢櫛川林道(仮)の途中につなげてもらいたい気がする。

奥の山肌には何やら道が見える。

わずかに見える空き地の様な所はおそらくここ
この林道もいつか行ってみたいと思っている。

不思議な山・・・

この辺りの店が見える

ここは崩れやすいようでピンクテープ付近の舗装は出来立てで
まだアスファルトの匂いがしていた。


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以上で今回の探索は終了。バッテリー残量は17%。
この後デポ地までずっと下りだったが残量に変化は無し。
どこかのサイトで回生機能もあるようなことが書かれていたが
実際にはそういった機能は無いようだ。
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↓トランポ状態の写真。そう!まさかのセダンなのです!w
この猫も杓子も”なんちゃってRV”全盛の時代に、時代遅れだと後ろ指指されようとも、
私はこの狭くて窮屈な車に乗り続けるのだ!(←勝手にしろw)
前輪とバッテリーを外して積み込むが、それでもなかなかの重さなので毎回結構大変だ。
大きさ的にもギリギリで何とかドアが閉まる感じ。
よく見かける軽ワゴンの方がはるかに積みやすいだろう。
これ見てふとあの方の写真を思い出した・・・・

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在りし日のトリKさんの愛車w(こちらの記事より勝手に拝借させていただきましたm(_ _)m)
同じような感じですよね? (←いやいやだいぶ違うだろw)

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当ブログをご覧いただいた方へ:
自分もここを走ってみて楽しかった等の感想や、記事内容について最近の情報をお持ちの方は、
ぜひコメントにてお知らせください。
コメント一覧
勝沼町にこんな良い道があるのですね。景色もいいです。
県218を挟んで東側は結構調べたのですが、これは参考になりました。
それにしてもゲートだらけ。山梨ではアブロイの黄色いやつがたくさんありますが、
意外と脇がいけますよね、ありがたい。
沢渡りの場面は自分の事のように見ていました。
山奥での孤独な土木作業はよくあります。
作業車両との離合は大きく会釈、これに限ります。
もちろん叱られる時もありますが、ひたすら謝るしかありません。
悪いのはこちらですものね。
今回の記事でサーロンの真価がよく分かりました。
ログがないのではっきり言えませんが、相当な距離を走っているのではないでしょうか?
予備バッテリーはお持ちではないはずなので、1本でこれだけ走れれば十分ですね。
身体のほうが先に終わりそう。
懐かしい〜 チョイノリ
全然走らなくなったので捨てました。カムがプラスチック製なんですよ、酷いですね。
それから普通、セダンはトランポとは呼びませんよね。
私はポロでしたので、人のことは言えませんけど(^_^;)
>トリKさん
毎度です。早速のコメントありがとうございますw
ご指摘の通り、私も最初は県218東側を検討しましたが
面白そうではあるもののピストンばかりになりそうでやめました。
ただこの辺りには地理院地図にはない延伸中の道が見えますね。
そうなんですよ、山梨のゲートって見た目イカツイのですが
隙があるので好感度もてますね!
沢渡りはもう少し水が少なければ逆に楽しいのですが、
ここ通られる場合はお気を付けて。
作業車/者に会釈、そうですね、ただ時によっては逆に相手の
気持ちを逆撫でする可能性もあったりするので、
私はとにかく相手の邪魔にならないようにしていることを
態度で表すようにしております。何が正解かなかなか難しいとこですけどね。
距離的に安心して走れるのは大体40km前後で、今回もそれくらいです。
体力的には余裕なので、できればもう少し走ってほしいですけど・・・
ECOモードメインですが、低速トルクはあるので登りでもあまりストレスにはなりません。
ラダーを使わずにすむので、ダート近くまで乗り入れられれば
今のところ十分楽しめています!
プラスチック製のカム、以前トリKさんのコメントで見た記憶がありますw
スズキの設計陣として「そもそもが安価なエンジンを守るために
あえてカムをすり減らす」という方針があったのか無かったのか・・・
初期型エンジン不調の原因の1つみたいですね。
(後期型では対策がとられている模様)
次回、サーロンの本当の意味での真価が発揮されますよ!
トリKさんの無念を晴らすべくまた木曽まで行ってきましたのでお楽しみにw
毎度です
土地勘がありませぬがゆえ、林道に関しては・・・
作業者/車に関して一言
基本歩き・自転車に関してはあまり文句を言われない気がいたします
これがバイクになりますと烈火のごとく怒る方が多くお見えのようです
一台ならまだいいのですが数台だと間違いなく度叱られます
見知らぬ林道は基本複数行動がおすすめなのですが
いかんせん独りが好きな方が周りには多いようですねw
もし”敵”に出会ったら謙虚な姿勢がよろしいかと
神経を逆撫でしないようにふるまうことが重要でしょう
Kさんがチョイノリを捨てたとは初耳でした
ポロにチョイノリを載せて、これがほんとの”トランポロ”
貴殿のヒマラヤ以上の寒さでしたw
>山神さん
毎度です。早朝のコメントありがとうございますw
〉自転車だとあまり怒られない・・・
そうだと思います、サーロンはパッと見で自転車なので。
何かあった時を考えるとやはり複数がよいのでしょうけど
身軽さを思うと一人になりますね。
アドバイスありがとうございます!
トリKさん、代わりにポッケが活躍するかなと思ってましたが機会が無いようですね。
トランポロ、さすが山神さん発想がうまいです!
別件ですが二コイ大滝、涼しそうでいいですね!
ちなみに昨日、私は安房峠を越えついに山神さん達の縄張り‐岐阜県に侵入、
某国有林林道探索してきましたのでお楽しみにw
ムンクさん
その近くに立つ松
スレンダーな女性が倒立しているように見えます!!
布で下着ぽく巻いたら 珍百景間違いなしです。WW
>よたろうさん
毎度です。
さすがよたろうさん、ナイスな発想です!
わかりました、では今度行く時にはレースの布でも持っていきますよ、
珍百景登録なるかどうぞお楽しみにw
あっ、でもはしごが要りますねー・・・
別件ですが、例年以上に今年は国道352号 樹海ラインの開通が待ち遠しいですね。
その先にある林道、山案山子隊長さんの動画にもありますが気になっています。