長野県/味噌川ダム北部の林道_’22-6-12

今回の探索の舞台は長野県木曽郡木祖村の味噌川ダム北部にある林道だ。
ここに向かったのはトリKさんのこちらの記事がきっかけである。
トリKさんは(何を血迷ったのかw)12月に朝日村側からアタックし雪道を頑張って登られたが、
頂上付近のパイプゲートにより無念の撤退となっている。
今回、その無念を晴らすべく反対の味噌川ダム側から鉢盛山を目指すことにした。

いきなりだがゲート前に到着。入口→ 地理院地図 googlemap
ここは上松町に探索に行った時(記事)の帰りに次の候補として下見をしてあった。

右側はスキマがあるもののU字溝が厄介だ。

対して左側は歩行者の通路として空けてある感じだ。

ふ~んなるほどねぇ~、っとゲートを観察した後 サーロンを見ると、
なんと!いつの間にか自ら変身しているではないか!
(小さい写真はサブリミナル的なものw)

なんだこれは!と驚いている自分を尻目に今度は自らゲートに向かって進んでゆく。

呆気にとられているうちに扉の格子に前輪が入るや否や、
気付いたときにはサーロンはゲートの向こうにあった・・・
夢を見ているのか、目の錯覚なのか、はたまた何かのイリュージョンなのか。 (・・・人目を気にして何度後ろを振り返ったことかw)
目の前で起きたことが信じられないまま、自分はゲート左側を抜けてサーロンのもとへ。
すると先ほどの変身は幻の様に、サーロンはすっかり元の姿に戻っている!

一体コイツは何者なのだ?!と、少々気味の悪い感じはあるが、後戻りはできない。ここからは、

「ゲート破りをするつもりは毛頭なかったが予想外の出来事によりやむなく朝日村側出口を目指すことになった」

というテイでお読みいただきたいw
ということで鉢盛山を目指して林道を進む。
なおゲート通過後の写真も撮ったのだが、何故かこの1枚だけ見当たらない。

(おそらくはサーロンの念力により消されたのだろう・・・)

道を進んですぐに分岐がある。航空写真
芦沢林道の標柱、すぐ東側の林道につながるようだ。

本線を少し進むと鷹廻りトンネルがある。

約500mのトンネルは真っ暗だが、サーロンのLEDヘッドライトはかなり明るく
おかげで安心して通過できた。

続いて分岐に到着。航空写真
こちらの箇所については森林鉄道解体新書さんの記事を参照されたい。

なおゲート前にあった看板”堆積土砂搬出”は、ここを使用していると思われる。

すぐ先の橋手前に藪原林道の標柱がある。
以前はここにゲートがあってここまでは車で来れたらしい。

橋を渡るとダートになり、左側に分岐がある。
標柱は見当たらないが、地理院地図で分かる通りこの道は後述する笹尾沢林道へつながっている。

分岐の向かいには水資源開発公団のセンミ沢水位観測所がある。

フラットダートが続く。車両が多く通っているようだ。

ほどなくして分岐がある。航空写真  右側は池の沢林道だ。

本線を進む。普通乗用車でも全く問題ない路面。
走りやすいのはよいがだんだん飽きてくる。

川の近くを走るのでなかなか気持ち良い。

なんとなく上高地的な雰囲気だ。(行ったことないけどw)


この辺りで向こうから軽トラがやって来た。
川の景色を眺めているフリをしてやり過ごすが少し進むとまた軽トラがやって来る、今度は4、5台連続!
何事も無く離合できたが日曜の午後だというのにどこかで作業でもしているのか?

尾頭沢橋を渡ると、

尾頭沢池ノ沢連絡林道の分岐がある。
先ほどのは池”の”沢でここは池”ノ”沢、まぁどうでもいいけどw

路面は相変わらずフラット続きで飽きるが、周囲の雰囲気は良い。

こちらの橋の手前は最近修復されたようだ。

目指す鉢盛山は雲がかかっている。

少し進むと伐採地点がある。この辺り

ドラム缶からは煙があがっている。
先ほどの軽トラ達はここの作業者だったのか。

伐採箇所を過ぎると徐々に路面が荒れてくる。
やっぱ林道はこうでないとね!

再び水資源開発公団の施設(ワサビ沢雨量観測所)。この辺り

程よい荒れ具合で楽しく進む。

沢からの土砂は片付けられていた。

排水溝付近は崩れ始めている。

続いての分岐。航空写真  左側は味噌川枯尾林道

時折フラットになる。

危うい場所もあり。

ここまで良い調子で標高を上げてゆく。対岸に道が見える。

と思ったらいきなりの崩落出現。この辺り

航空写真には写っていないようなので、もっと早く来れればなぁ~・・・

ここまで目立った崩落はなかったので驚いた。

反対側を見ようと登ってみたが、途中で危険と判断し諦める。

伝わりにくいが結構な高さだ。

対岸には道の続きが見える、実に残念だ。

やむなく撤退開始。

山を眺めつつ

快調に下る。

橋に戻ってきた。

上高地的な風景を楽しみつつ、w

分岐に到着。このままフラットな本線を進んでも楽しくないので試しに入ってみる。

序盤は作業車のタイヤ跡が続く。

やがてタイヤ跡が消え、楽しい路面になる。

橋を渡って南へ方向転換する。この辺り

少なからず車両が入っているようで走りやすい。

スノ沢を渡る。周囲は荒れているが道は整備されている。

次第にクマ笹が目立つようになり、ヤツのことが頭に浮かぶ。

出てこないでね~と願いながら、ホーンを鳴らしつつ進む。

中々ワイルドな雰囲気で走っていて飽きがこない。

やがて分岐に到着。この辺り


左側は地図上行き止まり

右折する。

するとまたすぐに分岐がある。

左側はあのゲート入口付近の芹沢林道へつながっているようだ。


が、バッテリー残量問題があるのでこのまま直進し、池の沢林道を下ることにする。

この下りがフラットでスピードが乗り実に爽快だった。

あっという間に藪原林道へ戻ってきた。この辺り

相変わらずのフラットを進み、

鷹廻りトンネルに到着。

芹沢林道分岐、先ほどの橋を渡った先の道はここに出られるようだ。

ゲートに到着。さてどうしたものか、と思い悩んでいると急に意識がなくなりここで記憶は途切れている。

例えるならば先月の全身麻酔手術の時のようだった。
ふと気が付いた時にはサーロンはゲートの向こう側にあった。
夢うつつの様な気分でゲート脇を抜け、サーロンのもとに近寄ると何事もなかったようにそこに停車している。
往きの時の変身イリュージョンといい、一体このマシンは何者なのだろうか?
(小さい写真はサブリミナル的なものw)

あ!そうか、分かったゾ!

サーロンにはスタンド能力があって、あの”ジョジョ”に登場するザ・ワールドと同じく時を止めることができるのだッ!

さらにトリッシュ・ウナのスパイス・ガールが持つ、触れた物体を柔らかくする能力も持っているのだろゥ。

サーロンの正体が分かったのはよいが、ではスタンドであるサーロンをコントロールしているのは一体誰なのか?

え?もしかして自分自身ッ? ということはいつの間にか”弓と矢”に射られていたということかーッ!?(爆)

茶番はこれくらいにして、無事ゲートを退出。
最後は奥木曽大橋で記念撮影し今回の探索は終了。

ダムマニア 兼 林道愛好家(兼モンキー/ポッケ乗りw)の方にはオススメですよ~!

↓今回の走行経路

探索後記:
藪原林道へアクセスするには上の地図の通り、他に2カ所存在する。
1つ目はこちらの笹尾沢林道。この地点

脇は先ほどのゲートよりも少し狭い。

2つ目はこちらの塩沢藪原林道。この地点

ちなみにトリKさんはこのゲートが開いていた時に少しだけ探索されている。記事リンク


こちらの脇はさらに狭いうえに工事看板が邪魔だ。

総評:
残念ながら目標達成できなかったが、鉢盛山南側の林道の様子を把握できたのはよかった。
残りの支線について興味はあるが、ここは○神さんの縄張りなので
ぜひパクっていただき、ご本人のレポートに期待したい。(他力本願w)

コメント一覧

  1. お疲れ様でした!
    崩落が残念でしたね~
    悔しい(≧口≦)ノけど、普通のオフ車は入れ無いですね・・・
    サーロン、モンキー、自転車専用林道ですね。
    *一部の鍵マニアを除く(笑)

    • >ザビエルさん
      速攻のコメントありがとうございますw
      無料になった新和田トンネルはよかったのですが、塩尻から先
      R19がスローなトラック街道なため地味に疲れました。

      一緒に残念がってくださり感謝ですw
      そうなんです、この崩落まではきれいな道だったので
      できれば山頂まで行きたかったです。

      私の様な隙間マニアには好都合でしたw
      申し訳ないのですがしばらくは特殊車両のみ通行可の記事が続きますので悪しからずw
      ダムの周回路は走りやすいのでダム見学だけでもどうぞ!

  2. ゲート前の茶番はともかく・・
    道の状態から頻繁に使われている様子ですね
    道自体はほとんどフラットで飽きそうですが、風景がとてもいいですね

    これほど厳重に規制されている道なのに軽トラはなぜ見過ごしたのでしょう
    ひょっとしたら自転車だと思ったのではないでしょうか?
    バイクなら止められる場面かな

    崩落は残念でしたが、林道探索の結果としてはこういうケースも好きです
    決して完抜けだけが正解だとは思いません
    鉢盛山頂付近は反対側も道の状態が悪かったので、
    作業と直接関係ないから急務ではないのかもしれませんね

    航空写真からも伐採区域が点在しているのが見られます
    この周辺は例の青看板の標柱でしっかりと管理されている印象で、
    日曜日は想定外でしたが、頻繁に作業がありそうです
    気になっていた支線にもしっかり行ってもらっていて、かなりスッキリしました
    この分だと塩沢藪原線も普通に通れるでしょうね

    そんなことより、
    上高地行ったことないんですか!?この記事で一番驚いた事でした
    こんな僻地に行く前に普通は行くでしょう?(^o^)

    • >トリKさん
      毎度充実のコメントありがとうございます!
      はい、川沿いにずっと走れる林道ってあまり経験ないので雰囲気はとても良かったです!

      軽トラの件は初め書かないつもりでしたが、
      現状を知ってもらうためにもと思い追記しました。
      見過ごせてもらえたのはそうだと思います、遠目にはMTBにしか見えませんので。
      山神さんの言われる通り、やはり歩行者とチャリは同一視されているようです。
      ただあまり調子に乗っているといつか痛い目に遭いそうですがw

      山頂まで行けなかったのは残念でしたが元々引き返すつもりだったので、
      あそこまで行けただけでもよかったです。
      崩落は林道に付き物ですからね、何もなしにあっけなく到達できちゃうのも少し味気ないw
      先日の井川雨畑の様に崩落を乗り越えて進むのが林道の醍醐味なのです!

      ここは支線の方が楽しかったです、全て稼働中の様子でした。
      残りは山神さんに探索してもらえればすべてスッキリしますよ!

      上高地、行くならやっぱ自分の車両で行きたいのです
      どうせ河童橋見て帰るだけでしょうからw
      今のところライブカメラ見て行った気分になっています!
      チャリだとOKみたいなのでサーロンで何とか誤魔化せないか・・・
      先週末 釜トンネルの前通った時、番人の方達見ましたが強面で無理そうですw
      観光地よりも僻地が大好物なムンクですw

      次回、サーロンのスタンド能力がさらに・・・!?

      P.S.
      写真解像度の件、WORDPRESSに普通にUPすると大中小の他、合計10種類ほど
      自動生成されてしまいます。とりあえず大中小を無くすため、画像設定から
      サイズを全て0にし、今回は以前教えて頂いたソフトでリサイズしたものを
      UPしました(サーバーでのリサイズを回避)。少し見た目よくなったかな?

  3. 毎度です
    これはこれは、もうパクって下さいと言わんばかりの林道紹介記事ですねw
    普通にピストンですと食指が動かないのですが、地図を見る限り周回コースが一杯
    もちろん狙わせていただきます
    注文➀やはりゲートの鍵は写していただきたいwどうぜディンプルとわかっていても知りたいものですwゲートの隙間はもちろんもっと重要ですがw
    注文②グーグル航空写真には目印が点かないのが欠点ですね 地理院地図と併せて表示された方が見やすい&わかりやすいと思いますよ
    注文➂上高地行ったことがなくとも恥ずかしがることはありませんwかく言うわたくしもまだ行ったことありませぬゆえwあんなバスORアルピコタクシー(?)でしか行けないとこ面白くありませぬ やっぱ自分の足(車を含む)で好きなように行きたいものです

    • >山神さん
      毎度です。
      ここのゲート見た時に「なぜ山神さん行ってないのだろう?」と不思議に思ったのですよw
      隙間はモンキーでもOKだと思いますが、日曜でも作業車と熊にはご注意くださいネ!

      注文①、了解です。(私にその手のスキルは無いですがw)今度からメジャーも忘れないようにします。
      注文②、了解です。読者目線のアドバイス助かります!
      注文③、ありがとうございます、そのとーりです! トリKさんへの返信に書きましたが、
      基本あそこは山登りする人達が行く所だと思ってますし、人が溢れているような感じが・・・

    • そろそろ誰も見てませんよね?(笑)
      ムンク様のサーロンの真の目的は、例の幻のスカイライン行く為ですよね?
      私はこの道に恋をした・・・で始まる場所、日本の林道の間違い無くトップ最高の林道だけど、難攻不落の場所
      地形図見たら、道消されてますね~汚い事するね政府も・・・

      • >ザビエルさん
        幻のスカイライン、林道ブログ界の大御所のあのお二人が行かれた所ですよね!
        さすがにあそこはサーロンのスタンド能力も通用しませんねー
        最高所からの眺めは素晴らしいらしく、行けるものなら行きたいですが。

        実はあそこ、温泉地側から登ってゲートまで行ったことがあります、
        紅葉の時期でとてもきれいでした。
        ナビには道が表示されるので通れると思って登ってくる車が居ましたね。
        本当だ、地理院地図からは消されてますね!でもgoogleMAPには載っているw

        あと”様”ではなく”さん”でお願いしますよ~、気恥ずかしいのでw

  4. 連コメ失礼します。
    写真は綺麗になったと思いますよ(^o^)
    これだけの枚数だと相当なサイズになると思いますが制限が心配です

    上高地ですが、OKなのは軽車両なのでサーロンは無理だと思いますが、
    一度、しれっと行ってみてもらえません?
    電動アシスト自転車も軽車両ですが、現場の判断でNGかもしれませんね
    ただ、あの坂道をアシスト自転車で行って帰って来れるとは思えません(^_^;)

    規制の元々の理由が環境保護だったはずなので、EVを含めて電動はいいはずですが、
    今後はどうなるでしょうね。台数の制限はありそうですけど是非開放に向かってほしいです

    以下は自慢話ですが、気に入らなければ削除してください(^^)
    上高地には’95年か’96年にバイクで行きました。当時はGPZ400Rでした
    通年マイカー規制前だった事は後で気付きました。ラッキー
    冬季閉鎖が解除された5月ごろだったのですが、もの凄い人出で大渋滞でした
    規制されるのは理解できます
    優雅に帝国ホテルでお茶したり、散策などしてました。当時はバブル前でしたが、
    高級外車やスーパーカーがたくさんいてビビったのを覚えています
    山神さんに同意でシャトルバスになってからは全く行く気になりません

    • >トリKさん
      連コメどうもですw
      お~そうですか!それは良かったです。
      1記事大体100枚ほどでリサイズすると50~60MB、サーバー契約は200GBなので当面は大丈夫です。

      上高地の件、段ボールとかで自作ペダル&クランク偽装したらイケそうかな・・・
      それよりももしTRYするなら乗鞍のほうですかね。2700mからの景色を楽しみながら走ってみたいです。

      貴重な”自慢話”ありがとうございますw
      上高地マイカー規制通年拡張されたのは96年からですのでその直前に行けたのはラッキーでしたね!
      当時は先代の釜トンネルですね、地獄の渋滞でトンネル内充満した排ガスでとんでもない状況だったとか・・・
      優雅に散策いいですね、バブル崩壊した後でもその名残があった様子ですねー

      GPZ400R!!
      80年代、レーサーレプリカ全盛のなかにあって、ひと際、異彩を放ったカワサキ初の水冷400cc、なんですねー!
      SPEC見たら私が乗ってたCB400より20kg以上軽くて馬力も上回っています。古き良き時代ですかね~・・・

      急にクソ暑くなってヤバいですが、梅雨明けしてしまいましたね!
      トリKさんの好きな川根本町も今日は猛暑日だったそうです。
      私は昨日入笠山方面、黒河内国有林探索してきました。高地ならではの涼しい林道探索となりました~